ユナイテッド航空のエクスカーショニスト・パークにてより少ないマイルで旅行する方法 [特典航空券]

2016年の秋、ユナイテッド航空マイレージプラスのプログラムにいくつかの改変を行いました。特典旅行の往復券にて2つのオープン・ジョーを使用することおよび短期滞在を禁止とし、区分別に検索し見つけたものをベースに独自の旅程を組み合わせて後にエージェントに電話をかけることもできないようにしました。

これらの改変前に、12万マイルを使用して世界中をファーストクラスで飛び回るような贅沢な旅程をユナイテッド航空の特典で達成しました。

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このような旅程を立てることを可能としたルールがエクスカーショニスト・パークに代替えされることが発表された2016年8月の日に悔しく思っていたことを覚えています。他の多くの人々と同じようにエクスカーショニストのルールを読んだとき(ユナイテッド航空のオフィシャルサイトで曖昧に定義されているものですが)、他の2015~2017年の価値の引き下げとなるような企業のコスト削減の、顧客に優しくない改変事項と同じものであるとし忘れようとしました。1年後、再考してみるとエクスカーショニストは現在ある特典ツールのなかでもトップクラスの価値があるものであると気づきました。

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警告:この先の事項はビギナーはもちろんのこと、一部上級の読者にも手に負えないものかもしれません。ルール(もしくはルールに書かれていないこと)、そしてエクスカーショニスト・パークを理解するのには時間がかかります。しかしながら特典による素晴らしい旅程を低コストで可能とするのに必要な努力および時間は後に実を結ぶでしょう。

 

 

エクスカーショニスト・パークの弁護

結局のところ、ユナイテッド航空の特典チャートに定義されているように、エクスカーショニスト・パークは、2つの異なる地域における往復旅程において1つの区分を無料とするものであります。これが簡単な(意図されたものであると思われる)エクスカーショニスト・パークの利用方法であると思います。

ニューアーク‐ロンドン間のユナイテッド航空のマイルはエコノミークラスにて6万マイルであります:

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エクスカーショニスト・パークのルールに基づけば、あなたの旅行先の地域において無料区分が与えられます(最初に出発した地域と異なる場合のみです)。つまり、ニューアーク‐ロンドン(短期滞在)ロンドン‐ウィーン(ヨーロッパ内旅行)ウィーン‐ニューアークという旅程はたった6万マイルで可能となるのです。

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ニューアーク‐ロンドンの往復券以外に払う必要のあるマイルはありません。そのうえ、ロンドンに加えてウィーンも訪れることができ、ウィーンからダイレクトでニューアークへ戻ることができるのです。仕組みは分かりやすく、ユナイテッド航空は額面上では一見素晴らしい利得によりユナイテッド航空は顧客を得ることができるでしょう。

 

エクスカーショニスト・パークに関する最初の問題は、特典マイルを使用して、追加でマイルを払うことなく片道券の予約を行うことはユナイテッド航空では以前から可能であったため、ニューアーク‐ロンドン間を1枚のチケットで予約し、ウィーン‐ニューアーク間のチケットは別で、全て込みで6万マイルにて予約することができました。このため、後は数ある低コストのヨーロッパ航空会社の片道券をロンドン‐ウィーン間にて予約することとなります。私の考えでは、オープン・ジョーおよび短期滞在の権利を安い航空会社の45ドルのチケットの価値と置き換えることとなのかと、エクスカーショニストの仕組みを再度見直すまでは怒りを覚えました。

 

ユナイテッド航空にて発表されたエクスカーショニスト・パークに関するルールは下記の通りであります:

  • マイレージプラスが定義する地域において、同一地域内の旅程では利用できない(例えば北米から出発する場合、エクスカーショニスト・パークが適用されるのは北米以外の地域)
  • 旅行の出発地と帰着地はマイレージプラスが定義した同一地域内である必要がある
  • エクスカーショニスト・・パークはマイレージプラスが定義した1つの地域内に出発地と帰着地がある場合に適用される。
  • 無料の片道特典はその対象となるフライトの前と同等またはそれ以下の客室クラスおよび特典タイプとなります。
  • また2区間以上が片道特典の対象となる場合は最初の対象区間のみが無料となります。

エクスカーショニストのルールを1文に分かりやすく簡単にすると以下のようになります:

旅行の出発地と帰着地の地域とは異なるマイレージプラスが定義した1つの地域内にての最初のルートは無料である。 

 

このエクスカーショニストのルールを要約したものを先ほど例として私が挙げたEWR-LHR-VIE-EWR間に応用すると以下のようになります: 

 

旅行の出発地と帰着地の地域(米国内)とは異なるマイレージプラスが定義した1つの地域内(ヨーロッパ)にての最初のルート(LHR-VIE)は無料であります。紙面通り、ユナイテッド航空LHR-VIE間のマイルを請求することはありません。 

 

これがユナイテッド航空のオフィシャルサイトにて説明されるエクスカーショニストのルールとしての仕組みを95%説明できるとして、他にどのように応用することができるか見てみましょう。

インターネット上でエクスカーショニスト旅程を予約する場合

エクスカーショニストの特典旅程を予約するにはユナイテッド航空のオフィシャルサイトにて複数都市の検索ツールを使用してあなたが予約したい区域を組み込みます(エクスカーショニスト・パークは支払い済みのチケットには該当しません)。

 

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あなたの旅程がエクスカーショニストの仕組みに沿っていれば正しく値が付けられます。チケットの値段を訂正するために必要なボタンや特別なサイトはありません。

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エクスカーショニストに基づき無料の行程を選択すると、特典旅行の検索エンジンは自動的にマイルを加算することなく、追加で支払う税金や費用のみを表示します。最初のLON-VIE行程の例で説明します:

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エクスカーショニストの仕組みの応用

以下の5つはエクスカーショニストの仕組みに基づき実世界の特典旅行に応用した場合の例です。これらの旅程はエクスカーショニストの原理を説明するためのものであり、実際に推奨する旅行とは少し異なります。ひとつひとつの例はエクスカーショニストの仕組みをどのように応用するのが良いかそれぞれ別に示しています。すべて、エクスカーショニスト・パークを要約した上記の1文に締めくくりとして当てはめています。

  1. 東アジアを飛び回る場合

韓国からはじまり(つまり旅程は米国から予約した別の太平洋横断のチケットに基づくことになります)、ひとつのチケットであらゆる市そして国を観光することができます。こちらが旅程です:

 

ソウル仁川‐台北(オープン・ジョーシンガポールバンコク(長い乗り継ぎ時間)‐香港(オープン・ジョー)北京‐ソウル金浦‐済州島

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この旅程ではソウル、台北およびシンガポールを好きなだけ観光することができます。バンコクで一泊しディナーをとる時間も確保し、香港、北京そして済州島をそれぞれ好きな期間、観光します(済州島は韓国のハワイです)。タイ、シンガポールおよびアシアナ航空ビジネスクラスを合わせたトータルのマイル数はたった4万5000マイルです。

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各自支払うこととなる2つのオープン・ジョーがこの旅程にはありますが、台北からシンガポール(スクート航空など)そして香港から北京は低コストのオプションが数あります。僅かなマイル数でなんと贅沢な素晴らしい旅程が組めることでしょう。北アジア内のビジネスクラスのチケットは各2万2500マイルであり、ICN-TPEおよびPEK-CJUのマイルが各2万2500マイルとすれば合計して4万5000マイルとなります。

周遊の要約:

旅行の出発地と帰着地の地域(北アジア)とは異なるマイレージプラスが定義した1つの地域内(東南アジア)にての最初のルート(SIN-BKK-HKG)は無料であります。紙面通り、ユナイテッド航空はSIN-BKK-HKG間のマイルを請求することはありません。

  1. エキゾチックに探検する場合

米国から出発し、ネパール、インディア、モルディブそしてスリランカを驚きの価格で観光しましょう。以下が旅程です: 

ヒューストン‐イスタンブールカトマンズ(オープン・ジョー)デリー‐ティルヴァナンタプラム‐マレ‐(オープン・ジョーコロンボシンガポール‐サンフランシスコ‐ヒューストン

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この旅程ではカトマンズ、デリー、モルディブおよびスリランカを好きなだけ観光することができます。カトマンズからデリー、そしてマレからコロンボまでの旅は各自予約しなければなりませんが、これらの区間に関しては予約は簡単です。素晴らしい4都市を観光することができ、あなたの歯科医を広げることでしょう。それらすべて合わせて8万5000マイルと税および費用を含め100ドル以下という妥当なコストです:

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周遊の要約:

旅行の出発地と帰着地の地域(中央アジア)とは異なるマイレージプラスが定義した1つの地域内(米国)にての最初のルート(DEL-MLE)は無料であります。紙面通り、ユナイテッド航空はDEL-TRV-MLE間のマイルを請求することはありません。

米国から中央アジアはエコノミークラスでは片道4万2500マイルです。つまり、ヒューストンからカトマンズまで、そしてコロンボからヒューストンまでも各4万2500マイルであり、合算して8万5000マイルとなります。

 

  1. 北アメリカ南部・中央アメリカ南部・南アメリカ北部‐ガラパゴスの西エリア全てを周遊する場合

ガラパゴスの亀を見ることは私のやることリストのトップにありますが、その周りの地域も同じだけ見たいと思います。この旅程では、メキシコからコロンビアまでの毎年僅かにしか使用しないマイル数で旅行することができます。以下が旅程です:

メキシコシティボゴタ(オープン・ジョー)‐バルトラ空港(GPS)(短期滞在)GPS‐キト‐パナマシティメキシコシティ‐プエルト・バジャルタ

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サウスウエスト航空でメキシコシティ行きの航空券を買いましょう。最近メキシコシティへ訪れた知人は素晴らしかったと皆言います。メキシコシティだけでなくボゴタ、キトそしてガラパゴスを好きなだけ観光し、メキシコのリゾート値であるプエルト・バジャルタまで僅か3万マイルで旅することができます:

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メキシコから南アメリカの北部へはエコノミークラスであれば片道1万5000マイルです。MEX-BOGそしてGPS-PVRは各1万5000マイルですので、合算して3万マイルとなります。

 

周遊の要約:

旅行の出発地と帰着地の地域(メキシコ)とは異なるマイレージプラスが定義した1つの地域内(南アメリカの北部)にての最初のルート(UIO-GPS)は無料であります。紙面通り、ユナイテッド航空はUIO-GPS間のマイルを請求することはありません。

 

  1. 「タイム・マシン」の場合

 

この旅程に関しては私の案を採用してみてください:ユナイテッド航空の特典チャートにおける内部地域(日本)間のコストの安さを活用し、米国の大陸横断の飛行機を1万2500マイルから1万マイルへ抑えることができます。以下が旅程です:

 

大阪・伊丹空港‐東京・羽田空港(オープン・ジョー)サンフランシスコ‐ニューアーク(オープン・ジョー羽田空港‐大阪・伊丹空港

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スターアライアンス加盟航空会社であるANA(出発の30日前以内にのみ予約可能)にて日本間は片道5000マイルです。つまり日本間のチケットを5000マイル使用し、SFO-EWRの大陸横断のチケットを無料で入手し、SFO-EWR間のみに12万5000マイルを使用する代わりに、3つのフライトを合わせて1万マイルで旅程を組むことができます。

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周遊の要約:

旅行の出発地と帰着地の地域(日本)とは異なるマイレージプラスが定義した1つの地域内(米国)にての最初のルート(SFO-EWR)は無料であります。紙面通り、ユナイテッド航空SFO-EWR間のマイルを請求することはありません。

  1. 独自に周遊する場合

先の予定を立て、2~3の旅程を予約することが好きなのであれば、エクスカーショニストをいくつか、もしくは片道の特典航空券をエクスカーショニストと組み合わせて使用して勝るもののない素晴らしい旅程で世界を回ることができます。この旅程はエクスカーショニストの基本的な仕組みを説明するものであり、複数の旅程を組み合わせない限りはあなたの望む旅行とはならないでしょう。以下が旅程です:

 

シカゴ‐ニューアーク‐(オープン・ジョーヨハネスブルク‐アクラ(オープン・ジョーメキシコシティ‐ロサンゼルス

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今回の私の旅程では出発地と帰着地は同じ地域(米国)であり、最初の区間の全く違う地域(中央および南アフリカ)は無料となります。この場合、旅程に3万マイル使用することとなります:

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シカゴからニューアークへはエコノミークラスにて1万2500マイルであり、メキシコから米国本土(MEX-LAX)は1万7500マイルであります。これらを合算すると3万マイルであり、JNB-ACCは無料となります。エクスカーショニストを始まりと終わりを同じ区域にとどめるものであると単純に理解すれば、驚きの素晴らしい旅程を組み合わせることができることに気づくでしょう。別の区域から元の出発の区域へ戻るプランでも可能なのです。

 

周遊の要約:

旅行の出発地と帰着地の地域(米国本土)とは異なるマイレージプラスが定義した1つの地域内(中央および南アフリカ)にての最初のルート(JNB-ACC)は無料であります。紙面通り、ユナイテッド航空JNB-ACC間のマイルを請求することはありません。

周遊を成功させる方法

エクスカーショニスト・パークについて独自に四苦八苦してリサーチして分かったヒントおよびルールをいくつか述べます。ユナイテッド航空にて正式に記載されている定義はとても曖昧であるため、私の仮説が100%正しいとは言えませんが、皆様が試行してみた結果についてぜひ知りたいと思います。

  • 無料の一つの行程は連続していなければならず、また、最初および最終の区間の間でなければならない。ユナイテッド航空の予約システムが連続していない行程が0マイルであると表示しても、往復の旅程の最後の区間を無料にすることができなくなります。つまり、ATL-EWRの往復旅程を予約しヨーロッパ間での無料のフライトを予約することはできないのです。
  • 複数のサーチをした場合の後は、クッキーを消去しユナイテッド航空の予約をはじめからやり直す必要があります。検索エンジンがエラーを起こし、何回か試しても該当結果がありませんと表示されます。
  • 複数の区間を検索するとき、7日かんおよび30日間のカレンダーがエラーを起こし、フライトの席が空いていても空きがありませんと表示します。複数都市にて検索する場合は検索日を変えないと空いている日程が出てきません。
  • エクスカーショニストの旅程でマイレージに関する最大区間、または最小区間の制限はありません。
  • エクスカーショニスト・パークで使用できるオープン・ジョーについて忘れてはいけません。エクスカーショニスト・パークのチケットで出発する次の都市まで自力で行くことができるのであれば、マイルを使わず訪れることができる都市を増やせます。
  • マイレージプラスの特典チャートにある地域を把握してください:
  1. 大規模な地域では、その地域内の区間で無料になる区間が他より長距離にわたるため、最も価値がある可能性が高いといえます。
  2. 最も安い同区間の旅程を予約すれば(例:日本‐日本)エクスカーショニストより高い価値の区間をエクスカーショニストにて無料で手に入れることができるということです。エクスカーショニストの区間のフライトが同地域内のフライトの2倍する値段でも関係ありません(上記の「タイム・マシン」を参照してください)。
  3. ユナイテッド航空に電話することはお勧めしません。エージェントに話してもあなたがやろうとしていることは彼等には理解できないでしょうし、何時間も電話口でまたされ、そのうえ質の悪い情報しか与えられません。次の第3のルールは「ユナイテッド航空には電話してはいけない」です。エクスカーショニストの旅程についてはユナイテッド航空のオフィシャルサイトのみ利用しましょう。

要約

私の話についていくことができなかったとしても、今回の話がエクスカーショニスト・パークの利用価値を少しでも知る機会になればと思います。ここで学んだことを活用しほかの特典旅程をエクスカーショニストのものと組み合わせることができれば、5~6の、それぞれ素晴らしい夢に見る場所を、ひとつの旅程で組むことができ、使用するマイルも僅かですみます。

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ユナイテッド航空の改変から今回私が学んだことは額面通り物事を理解してはいけないということです。曖昧なルールを読み、それらを他人の解釈に沿って理解し、本当の価値があるものを見限ることが多すぎると私自身感じます。

 

 

ユナイテッド航空マイレージプラスでは、SPGポイントから転送することにより、より多くのマイルを積算することができます。
別途、詳しくまとめましたので、下記の記事もご覧ください。↓↓ 

pointguyjp.hateblo.jp